ご縁というのは、不思議なもの。先日、ちょうどお話を伺ってみたいと思っていたSさんとお会いすることができた。(繋いで下さったOさん、ありがとうございます!)
しかも、芸術と教育と哲学の交わるところ、理論と実践の交わるところ、ビジネスとアカデミックの交わるところについて興味を持たれていて、思わず話が白熱してしまった。
詳細は割愛するけれど、その方は日本の学生寮で勤務されている方で、そこでのコミュニティをいかにデザインするかについて考えたときに、芸術教育に関心を持たれたとのこと。
ダンスなどのノンバーバルなコミュニケーションを通すと、互いに見知った間柄の学生たち自身が、お互いの新たな側面に出会うことができる。それが、コミュニティ形成にとってとてもよかったと。
それを聴いて、ほんとにそうだよなぁと思った。身体を通したコミュニケーションの重要さと、コミュニティを形成する核に、芸術の営みがあることの重要さ。
「芸術は何のためにあるのか」「何の役に立つのか」という議論は、それこそ古代ギリシアから続いている芸術哲学の一大トピックだが、
芸術を生み出す活動が社会を構成する核にあり、教育の基礎であったことを指摘する思想家たちの言葉を踏まえると、
価値ある事柄を洞察し生みだそうとするプロセスに参加した人々が、協同的な関係を築き、その人々の間で(共同体の外の人とも)共有できる価値を継承し創造する、教育的な営みを作り上げる可能性があるということを、
もっと研究、検討していきたいと思う、今日この頃。